オゾン層破壊


オゾン層とは

フロンとは

 1928年にアメリカのゼネラルエレクトリック社のトーマス・ミジェリーが、安全な冷媒の開発をはじめ、1930年に開発に成功しました。そこで、デュポン社とゼネラルエレクトリック社は共同で1931年からフレオン12、フレオン11の商標で販売を開始しました。ちなみに、アメリカでフレオンと呼ぶのになぜ日本ではフロンと呼ばれるかというと、戦時中にある企業がフレオンを生産する時に商標の関係でアルファベットを1つとった(FREON → FRON)らしいことです。それ以降、フロンは毒性もなく優れている事から「奇跡の流体」と呼ばれました。しかし、1974年にアメリカのローランド博士が次のような警告をし、その通りに進行しています。

フロンは極めて危険であり、すぐにも全廃が必要である

このまま使い続けるならば、

10年後、オゾン層に穴が開く

20年後、人体に被害

30年後、取り返しがつかない事態となる

ところが、1980年代に入ると、オゾン層破壊が深刻になり、その原因がフロンであることがわかりました。フロンは冷蔵庫、エアコン、ジュース自販機などの冷媒、洗浄剤、スプレー、発泡ウレタンの発泡剤等に使用されていますが、フロンに対する規制が始まっています。

フロンに対する規制

モントリオール議定書より(1995年改正)

※ オゾン層破壊が予想以上に進行し、地球温暖化防止のため大幅前倒しの可能性が大きい。

オゾン層の破壊の影響

オゾン層破壊の現状

フロンは空気より重く、オゾン層に達するのに15年以上かかり、現在のオゾン層破壊の事態は15年以上前に放出されたものです。

先進国の対応

日本以外の国では、直射日光に当たらないよう様々な呼びかけをしている

各国のフロン規制の実態

欧米:冷蔵庫、エアコンなど廃棄時に回収を義務付け、フロン放出に高額の罰金

欧州:ノンフロン冷蔵庫が普及、ジュース自販機はなし

米国:フロン税の導入

97年の温暖化防止会議(京都会議)で、フロンは温暖化ガスとして削減対象に入れられたため、今後世界的に規制が強まる可能性が高い。

日本の現状

一部自治体でフロン回収が始まり、一部地域で紫外線Bに対する注意が報道されるようになりました。

山梨県では、8割の小学校、6割の中学校のプールに紫外線防止のための日よけテントが設置されています。

オゾン層破壊に対する対策方法等

最後に

 ある方があるインディアンにオゾン層破壊の現状に対してどの様にしたらいいのかと質問したら、祈るしかないと言っていました。他の問題もそうだが、とにかく地球にやさしいことをできる所から始めましょう。